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わたしたちのバレエ公演


コロナの影響で、劇場で行う

「バレエ公演」はどこもしばらく

お目にかかれないようです。

 

人々の自粛生活が緩和されて

スタジオでのバレエ活動が再開されて

きていますが、舞台公演に関しては

観劇されるお客様の密を防ぐために

劇場側から公演の中止を勧められたり

無観客での公演を希望されたりと

なかなか今までのような

「バレエ公演」のスタイルを実施するのは

まだまだ先になるのではないかと

思います。

 

近年私たちが行ってきた「バレエ公演」で

一番お気に入りで、一番心温まるもので

 

高級高齢者施設(老人ホーム)で

施設の居住者さまに向けて

バレエをご披露するという

スタイルで行っております。

 

コロナが訪れる前まで

サクラビア成城をはじめ、

グランクレール系列の施設など

各所でわたしたちの全力のバレエを

お楽しみいただきました。

 

サクラビア成城は専用コンサート会場の

広いスペースを使わせていただきましたが

基本的にどの施設も「舞台」など

ありませんから、一番広いお部屋の

一角を踊るスペースにして

私たちが自分でリノリウムを持ち込んで

部屋中にビッシリとお客様の椅子を並べて

 

皆さんの手の届くくらいの距離で

踊らせていただきます。

 

なので、皆さんが感じる一番の見所は

「表情まではっきり見える」

「リアルな息遣いが聞こえる」

「目の前で軽々と女性が空中を舞う」とか

近距離ならではのものが多いかと思いますが

 

私から言うのもなんですけど

皆さまものすごく純粋に

「バレエを観ることを幸せに感じている」

「素晴らしいものを目の前にしている」

といった目を向けておられます。

 

これも近距離ならではのことだと思いますが

 

バレエ関係の、バレエを知っている方からは

なかなか見られないリアルな喜びを

高齢者の方々からはお見受けすることが

できます。

 

開催する側としては

環境を整えるのも

最高の踊りを準備するのも

かなり大変なところがありますが

 

その分「最高の喜び」を

皆さまからいただいております。

 

この老人ホームでのバレエ公演は

これからも続けてまいりたいと思います。

 

またいつの日か

皆様にも「わたしたちのバレエ公演」を

観にきていただけるように

これからも頑張ってまいります。

 

藤野暢央

富村京子