バレエはこれから夏に向かって、発表会やコンクールなどイベント盛り沢山の「成長の夏」を迎えます。
チャコット横浜スタジオでは、この春から新たに「バレリーナのためのピラティス」が始まりました。自分の体と向き合い、何かしらの成長と変化を求めて、皆さま一生懸命に励んでおられます。
毎回クラス終了後には疑問や質問を抱えた方々が、納得いくまで僕に問い詰めて来られます。それにお答えするのも僕の楽しみでもあります。
今日出てきた質問?疑問?で、興味深いものがあったので、それについてお話したいと思います。
「時々、足のゆびの感覚がなくなるんです。これってどうすればいいですか?」
冷えるから?緊張するから?
言ってることはすごくよく分かります。
僕も舞台に出る前に、あしゆびが痺れているように感じた経験などあります。
では逆に「あしゆびの感覚が高い状態」ってどんな感じでしょうか?
触れるもの全てが何なのか、手に取るように分かるということでしょうか?
僕が思う「つま先の感覚」として育てて欲しいところは、触れた感「触覚」ではなく、その形状や向き、5つのゆびがそこにあるという「存在感」を感じることです。
手の指も同じように扱って欲しいのですが、足のゆびは脳から一番遠いところにある為、その感覚のビジョンを「意識のテレビ」にハッキリと映し出す為には、なかなか長い道のりの「神経、カラダ巡りの旅」をする必要があります。
本当は頭から首…と進めて欲しいのですが、足の場合は腹からでも…
股関節→腿→膝→すね→足首、かかと→そして足ゆび!と「意識の手」でゆっくり触っていくかのように。途中でどこかすっ飛ばして行かないように。
そうすることで、脚全体の長さや方向性もハッキリと見えてきて、どんな動きも「100%感じ取れるコントロール」となります。相当集中して、意識の動きを絶やさず、ゆっくりじっくりやれば、誰でもできます。
ただ「速い動きでも」同じ意識を入魂させるには、かなりの集中力と慣れが必要で、こういった部分に普段から意識を入れて、練習する必要がありますね。
ちなみに「目で直接見て、つま先がどうなっているか感じる」というのはご法度です。途中経過の部位は「透明に近い無意識状態」で、全く動いていない状態になります。
こういった奥の深〜〜いところが楽しくて、人間やめられませんなあ〜〜。

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